種類 : 邦画
製作年代 : 2010年代
ジャンル : ヒューマンドラマ

タイトル：海すずめ
製作年・国：2016年「海すずめ」製作委員会
監督：大森研一
出演：武田梨奈、小林豊、内藤剛志
評価：★★☆

小説家としてデビューするも2作目が書けず、宇和島の図書館で本を自転車で運ぶ仕事をする若い女性の成長物語。2014年の「宇和島伊達400年祭」を記念して製作された。主人公（武田梨奈）が所属しているのは宇和島市立図書館の架空の部署「自転車課」。彼女が自転車で市街周辺や近隣の島を疾走し、住民に本を届ける場面や、図書館で、リクエストのあった本を書架から取り出す場面、上司や同僚と口論する場面、書庫（手動の集架書架）内で、400年祭の伊達行列で使う衣装の復元に必要な古書を同僚らと探す場面、市立図書館の前身である私立伊達図書館に勤めていた老齢の女性（吉行和子）の家で彼女から昔の写真を見せてもらい、話を聞く場面、伊達家の蔵で、同僚らと一緒に戦時中の貸出名簿を探す場面などがある。女性館長や嫌味な上司も登場する。ストーリーがご都合主義的なのと、本の扱いがぞんざいで、主人公をはじめ、図書館員たちの仕事に対する情熱があまり感じられないのが残念なところ。図書館のロケ地は宇和島市立中央図書館。＜LCM#1635＞＜EW＞