種類 : 邦画
製作年代 : 1960年代
ジャンル : その他

タイトル：日本の夜と霧
製作年・国：1960年松竹大船
監督：大島渚
出演：桑野みゆき、津川雅彦、小山明子
評価：★☆☆

安保闘争をきっかけに知り合った男女の結婚披露宴に集まった新旧世代の人間たち。会場に2人の男が乱入したことで登場人物たちが激しい政治論争を闘わせることになり、その過程で、彼らの過去が暴露されていく。終盤の回想場面で、後にスパイの嫌疑をかけられ自ら命を絶つことになる青年（左近充宏）が、学生寮の図書室（注：廊下とつながった書棚のあるオープンスペース）で助教授の男（芥川比呂志）と会話する場面がある。助教授の背後には背ラベルのある本が並ぶ書棚が、図書室内の掲示板には寮自治会の新聞や「原爆関係図書追加」の見出しのある貼紙が見える。本作は、封切り後数日で打ち切られたため、これに激怒した大島監督が松竹を退社する契機ともなった。＜ITB＞＜評論1960.10＞＜評論1961.1＞