種類 : 洋画
製作年代 : 1950年代
ジャンル : 刑事・ギャング・任侠

タイトル：彼らの最後の夜
原題：LEUR DERNIERE NUIT(THEIR LAST NIGHT)
製作年・国：1953年仏
監督：ジョルジュ・ラコンブ
出演：ジャン・ギャバン、マドレーヌ・ロバンソン、マイケル・バルベイ
評価：★★☆

パリで図書館司書を勤める主人公の男性（ジャン・ギャバン）の裏の顔はギャング団のボス。図書館で、彼が利用者からの質問に対応して彼らに書架から取り出してきた本を手渡したり、資料の場所を指示したりする場面、懇意にしている女性校長からの質問に対応してカード目録を調べ、彼女に本を手渡す場面、関係者の集まりで、司書長に命じられたことを伝えられ、出席者から祝福を受ける場面、彼と同じ下宿に住むことになった若い女性教師（マドレーヌ・ロバンソン）が、下宿の女将から用事を頼まれ、図書館を訪ねる場面などがある。彼は、真面目で穏やかな性格の、人望も厚い紳士然とした人物として描かれており、下宿の女将からは「教養があって本当に感じのいい人」、同じ下宿の住人たちからは「タバコも酒も女も競馬も興味ない」「真面目な人」「内向的」「陪審員のような男」「図書館では堂々としていた」などと評されている。登場する図書館は、図書室といったほうがよいほど小規模なもの。館内で主人公が市の役人（？）から司書長の辞令を伝えられる場面で、出席者たちが皆、平然と煙草を吸っているのが興味深い。＜WLH＞＜DB＞