種類 : 邦画
製作年代 : 1950年代
ジャンル : ヒューマンドラマ

タイトル：女の園
製作年・国：1954年松竹大船
監督：木下恵介
出演：高峰秀子、久我美子、高峰三枝子
評価：★☆☆

原作は、京都女子大学で実際に起きた事件をモチーフにした阿部知二の小説「人工庭園」。舞台は京都郊外の架空の大学「正倫女子大学」。良妻賢母型教育を理想とする名門女子大学の厳しい寮生活の中で、学生たちが自由を求めて立ち上がる姿を描く。後半、学校側の厳しい処分に耐えかねた寮生の代表たちが、図書室で、学長（毛利菊枝）や寮母（高峰三枝子）ら学校側に自分たちの要求を突きつける場面がある、主人公の女子学生（高峰秀子）が「先生、私はこの要求を支持いたします。これが学生としてのギリギリの権利だと思います。自由がなければ人格もありませんし、自由を無視して何を学ばせようとなさるのですか？」と発言すると、出席した学生たちから拍手が巻き起こる。学生たちの周りには傾斜のある閲覧台が、学校側と学生たちの背景にはガラス戸の書棚に入った本や雑誌架が見える。第９回毎日映画コンクール脚本賞・監督賞・音楽賞・録音賞・主演女優賞（高峰秀子）・助演女優賞（久我美子）。＜代表シナ54＞