種類 : 洋画
製作年代 : 1960年代
ジャンル : ヒューマンドラマ

タイトル：ざくろの色
原題：THE COLOR OF POMEGRANATES
製作年・国：1969年
監督：セルゲイ・パラジャーノフ
出演：ソフィコ・チアウレリ、メルコプ・アレクアン、ヴィレン・ガレスタイン
評価：★★☆

18世紀のアルメニアの詩人サヤト=ノヴァの人生を描いた絵画的作品（元々のタイトルは『サヤト=ノヴァ』）。冒頭、雷雨でずぶ濡れになった書物の上に重しを載せて圧をかけ、水分を絞り出す場面、僧侶たちが修道院の図書館から本を外に運び出す場面、僧侶が主人公の少年（メルコプ・アレクアン）の手の甲に書物を押し当て、書物や読書の意義を説く場面、少年が大きな書物を片手に持ち梯子を上る場面、図書館の屋根の上で少年が持ってきた書物を開く場面、古い写本の細密画が次々と映し出される場面、屋根の上で天日干ししている書物の間で少年が仰向けになって寝そべる場面などがある。書物のページが風にたなびいてパラパラと捲れる時の乾いた音が印象的。本作品のオリジナル版のシナリオがパラジャーノフのシナリオ集（『七つの夢』ダゲレオ出版、1995年）に収録されている。図書館の外観のロケ地はアルメニアのハフパット修道院で、1996年にユネスコの世界遺産に登録された。＜CS＞